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2011 10,07 00:00 |
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「これからは読書の時代であるな!」
中吊り広告の文面を見た国土面積氏は、自室の積み本を思い出しつつ、梅田へと向かった。 蔵書のよくわからんドイツの小説「リミット」なるものを大人買いして喜んでいたは国土の母上である。 国土は洋書を知らぬ。国土は、一介の学生である。たまに吹けないものを吹き、ネットと遊んで暮して来た。 けれどもブログに対しては、人一倍に敏感であった。 きょう夕刻国土は大学を出発し、駅を越え人ごみ越え、十里も離れていないこの大阪の某書店にやって来た。 昔かなた氏がハマっていたシーキューブ(C3)のアニメ化である。 その昔、「ライトノベル」というラノベもある意味読書です運動が流行った。 そのために、国土の友人たちがネタを含めてそういう本を購入した。 ふと周囲を見渡せば、ラノベがメディアミックス化されているのではないか。 ラノベシリーズのアニメが原作ストーリーの省略の酷さを見た原作読者諸君は、「何を言ってやがる」と思った。 国土氏はああいうシナリオ作家たちが朴念仁だとはじめて理解したのである。 国土面積氏はあのラノベ漫画化ブームが恐ろしくて仕方がなかった。 とりあえず作品名だけ付いていれば売れるという萌えの概念を持ってくるのは理解が追いつかなかった。 (当時)実写ドラマ化なるものは「原作」を理解していないあの3次元どもらが創りだした憎むべき的であった。 あんなエエカゲンな、次の瞬間にはドン引きや痛い映像しかなかったことになるようなものを弄ばれた「原作作品」をナゼ強要されるのかわからなかった。 「ラノベはメディアミックス化をするな」とも思っていた。 だから国土面積氏は「原作に理解を持ったメディアミックス」には好感を持っているのである。まことに勝手な事情である。 だから今、国土面積氏はつぶやく。 「事業創造・付加価値創造に萌えストーリーを!」 嘘をつけ。読書不足で萌え不足気味である。まことに遺憾である。 読書をしないままに、やがて後期に入った。 通勤電車の広告でも、街中でもチラホラとやれ読書の秋とか小説の秋とかの広告が目に入るようになった。秋到来である。 国土面積氏はいそいそと自宅と大学を往復している間にもせっせと時計はいたずらに針を進めているのである。嘆かわしい!あゝ嘆かわしい。 月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。 優雅にクーラーの聞いた部屋で読書して過ごそうとしていた夏のあの日はもう返って来ないのである。 と言いつつも、秋は読書の季節だよね!と、ただでは転ばない国土面積氏である。 本屋にまたお金を落とすわけなのですが、と国土面積氏。 新書の「神様のカルテ2」を読んで嗚咽を漏らすのであった。 PR |
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